旨味のある超辛口
定番の「純米超辛口」は、毎年数十本仕込まれます。その中から杜氏自らが選んだ醪を、連続式上槽機の“無圧流出の中取り部分だけ”を取り、アルコール度数を調整し生詰、湯煎瓶燗、冷水とシャワーを併用した急冷によって完成するのが『純米超辛口 中取り』です。
爽やかで清々しい純米酒らしい香り、やわらかな旨味と超辛口ならではのキレ味に仕上がっています。
佐藤秀明杜氏コメント(新杜氏)
今年は、全国的に米が硬めで融けにくい傾向でしたが、「純米超辛口」に使用する原料米は比較的融けやすく、辛口になりにくい条件でした。醪で米を融かさず、アミノ酸の数値を上げないというのをここ数年のテーマとして取り組んでいるので、苦労がありました。
『旨味のある超辛口を目指す!』というのは、前古川杜氏から続く命題で、私の最初の酒造りの中で、+12~+13という原酒が上手に揃ったのは、発酵に関して、とても安定させることが出来たからだと思います。「純米超辛口中取り」は今年で8年目の取り組みです。新しい酒造り体制で臨んだ最初の酒造り、春鹿にとってはいつもの超辛口が、私にとっては、身の引き締まる仕込みとなりました。
造り 純米酒 原料米 五百万石(福井・富山)
精米歩合 60%・60% 酵母 きょうかい901号
アルコール度数 16度 日本酒度 +12
酸度 1.7 アミノ酸度 1.2
火入れ 瓶燗1回 貯蔵方法 瓶貯蔵
720ml 1,450円(1,595)